写真で見る「施工~完成」
雑木の庭ができるまでに
ガーデンデザイナーがする3つのこと
雑木の庭づくりの施工から完成までの写真をコーナー別に一挙公開!
庭に小さな森のような自然美を創り出すガーデンデザイナーの匠の技を紹介します。
せせらぎの聞こえる流れのある雑木の庭
「森のような庭にしてほしい」という要望を受け、木々のなかを通り抜けて散策できる庭をデザインしました。盛土をすることで高低差を出し、小さな流れと水場を設けました。ナチュラルな庭の雰囲気に合わせて、真砂土や木曽石などの自然素材を用いています。都心にいながら四季折々の自然と触れ合える庭が完成しました。
1 木を植える
施工の順番は、現場の状況にもよりますが、今回は植樹から開始しました。今までの庭づくりの経験から森の中によく生える木で、なおかつ、植える土地の風土に適した木を選びます。森の中の雰囲気を出すため、枝や葉をすくなど選定を加え、形を自然らしく仕上げた上で、斜めに植え込むなど工夫しています。
2 水場をつくる
雑木の庭をつくるときは、庭に水場を設ける提案をしています。木と水と土があって庭に自然らしさが生まれます。庭に水場があると小鳥やトンボが訪れる楽しみも。この庭では、盛土をして高低差を出し、流れをつくり、水場に溜まるようにしました。小さなスペースなら水鉢をひとつ置くだけでも絵になります。
3 草花を植える
日陰を好む花、日差しが必要な花、水辺を好む草花……野山に自生する草花をそれぞれの特性を考え、森のなかに自然に咲いている雰囲気が出るように配置していきます。季節の花が咲くように植えてあるので、一年中楽しめる庭です。こちらの庭では、ムサシアブミ、ヤマシャクヤク、クマガイソウなどが咲きます。