雑木がある楽しい暮らし
庭に雑木がある最大の楽しみは、季節の変化を感じさせてくれるところです。また、雑木には、夏は緑陰をつくって涼しくしてくれ、冬は葉が落ち、日差しを取り入れるという効果もあります。庭の広さに合わせた雑木の選び方などもご紹介しています。
春の山はとてもにぎやかで楽しい
仕事と趣味の釣りで一年中野山にでかけている私がいちばん好きなのが、春の山です。これから生命が満ちあふれる、雑木がもっとも美しい時期です。春の山はとってもにぎやか。芽吹きの時ならではのよさがあるんです。芽吹きの色は木によって違います。雑木が芽吹きだすと、「こんな雑木がこんなところにあったのか」ってわかるんです。エゴは緑、コナラは白、クヌギは黄色、ソロは赤茶…それに白やピンクの山桜がところどころに咲いて、山を彩ります。
プロがおすすめする雑木
庭に雑木がある最大の楽しみも季節の変化を感じさせてくれるところです。また、雑木には、夏は緑陰をつくって涼しくしてくれ、冬は葉が落ち、日差しを取り入れるという効果もあります。
「庭に雑木がほしいが、狭いけど大丈夫?」って相談をよく受けますが、雑木は、選び方、仕立て方次第で狭い庭にも広い庭にも植えることができます。
狭い庭に向く雑木は縦のラインの樹形のもの。ヒメシャラやナツツバキ、ソロ、シデ、エゴなどです。下枝をはらい、うまく仕立てることで狭い庭にも雑木を植えることは充分可能です。
広い庭なら、モミジやジューンベリー、マンサクなど覆いかぶさるように横に広がる野趣あふれる樹形の雑木がすてきですね。
雑木をご自分で手に入れたい場合は、埼玉県の安行などで行われている植木市や最寄りの植木センターなどにでかけてみてはいかがでしょう。素人が選ぶのにおすすめなのは、ヒメシャラ、モミジ、ヤマボウシです。市場に出回っている数が多いので、いい木を見つけることができるかもしれません。おすすめしないのは、コナラです。大きくなりすぎるのと仕立てるのが難しく、美しい樹形を保つのが困難なためです。ただ、素人には、いい木の見極めが難しく、せっかく植えても枯れてしまう場合があります。大宏園では、植樹を含めて1本からでも請け負っていますし、一年間の枯れ保証がついていますので、ご安心しておまかせください。
まずは、目を覚ましたばかりの山に出かけてキラキラした雑木の美しさに触れてみてください。出かけるのにおすすめなのは、東京近郊では、生田緑地です。最寄り駅は小田急線の向ヶ丘遊園駅です。ほとんどの雑木が植わっています。鳥のさえずりを聞きながら、散策路を歩くのもいいでしょう。その他にも、緑地の中に古民家がたくさんあったり、岡本太郎の美術館があったりと一日中楽しめます。山が春になるのは、4月の10日前後から一週間。ぜひ、足を運んで雑木を愛でてほしいと思います。